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★横浜アリーナ帰りの本日、散々酒を呑みまくったにも関わらず、事後のセルフケアが功を奏し二日酔いを回避した、今現在の筆者。


今、当コラムにアクセスして頂いた諸氏の方々が、筆者的に昨日の興行についてどう思っているか?
その感想を見に来て下さっているだろう事は分かっている。






先ず念頭に。

正式カード発表の瞬間から、個人的にこの交流戦(対抗戦とは表記しない)への興味は大下落した。

これは文句でもイチャモンでもない、単なる一個人としての素直な感想である。

1.8への関心をガッツリ失った筆者は、新日本プロレス東京ドーム興行へと関心の矛先を集中。

これがものの見事にハマり、筆者の見解ではここ数年で最も見応えのある、極めて素晴らしいドーム二日間であった訳だ。




昨夜の興行に関して、又は試合内容の是非に関してここでは論じるつもりはない。

このご時世、どの団体も非常に困難な運営舵取りを余儀なくされている事は周知の事実だ。


如何に興行内容が素晴らしかったとはいえ、新日本プロレスの東京ドーム興行は二日間で合計2万人に達せず、という大ブレーキ。

今回の対戦相手であるプロレスリング・ノアにしても、また然り。

元日の武道館興行は約3千人、1.4&5は合計で700人台半ばという、ハッキリ言って興行としては大惨敗を喫していた。

この度の交流戦は、互いが互いの利益になる様、危機的状況にあるプロレス業界として、ビジネス的に今考え得る最善策であったと判断されたのだろう。





とまれ、昨夜の興行を実観戦した後に筆者に去来した率直な思いとは

『ああ、次があるのね。俺的には、もういいんじゃねえかな?と思うけどなぁ』

と、いうものである。



筆者は昨年のN-1 VICTORYからのGHCヘビー級タイトル戦線を境に、プロレスリング・ノアを観る機会が激減した。

レッスル・ユニバースを解約した為、ノアに関してはYou Tubeで浅く薄くチェックするに留まっている。


ここに到るに、筆者としては明確な理由がある。

プロレスリング・ノアの試合その他諸々について、大いに思うところがあった、という事だ。


時を同じくし、とある知人から

「こんなに宣伝アピールもファンサービスも頑張っているのに、どうしてノアの動員は一向に伸びないのか?」

と問われた事が何度かあった。


ビジネス戦略的理由は、当然経営者ではない筆者には皆目分からん。

が、この問いへの見解と、筆者がプロレスリング・ノアを然程観なくなった理由は、筆者的には思い切りリンクする。



当コラム読者の人々の中に、プロレスリング・ノアを熱烈に応援する方々が幾名存在している事は知っている。

中には実際にお会いし、会話を交わし、場合によっては朝まで飲み交わした人々もいる。


筆者とて人の子だ。

筆者が個人的見解を忖度ゼロでガンガン書きまくる事により、彼等を不快にする事は避けたかった。

実際に交流を持った彼等の気持ちを慮り、最近は敢えてプロレスリング・ノアに関する記事を避けていたのだ。





ファン気質の違いも大きいのかも知れない。


新日本は伝統的に、文句や批判が慣例のスパイスとして成り立つ社風がある。

我々新日本ファンは、新日本に悪口?を言いやすい(笑)

もっと言えば長年に渡り、ああだこうだとギャーギャー喚く事も含めて“新日本の楽しみ方”として捉えている訳だ。

更にタチの悪い事に、新日本側も激しい論争を巻き起こす仕掛けばかりをブチ込んでくる。

「ホレ!お前等騒げ騒げ!!」

と言わんばかりに、ファンを常に苛立たせ浮き足立たせる、ファンへの配慮なきエグたらしい仕掛けを最優先?する社風こそが、新日本のレガシーなのだ。


我々新日本ファンには【全肯定】なる美辞麗句は存在しない。

事件事故論議論争、その生過ぎる感情のクラッシュこそ新日本イズムであると考えるからだ。




こんな捻くれだった面倒くせえ新日本育ちの輩が、その視点から今、プロレスリング・ノアへの感想を率直に書き綴れば、多くのノア愛好者を腹立たせる事は明らかだ。

今、プロレスリング・ノアへ必要なのは、筆者の様な部外者が勝手な(捉え方によっては批判的な)見解を唱える事ではなく、ノアファン達の大いなる博愛なのだろうと思う。









昨夜の興行は確かに面白かった。


しかし個人的に、この交流戦継続は全く望んでいない。

はからずも、新日本純正ドーム興行であれ程までの内容を提供された矢先だ。


プロレスリング・ノアとの交流以上に、NJPW STRONG勢と本家新日本の交わりの方が遥かに興味をそそられ、遥かに刺激的だ

これが筆者の隠し様のない現在の心境である。




ただし筆者が望もうと望むまいと、交流戦継続は緩やかに成されてゆく様である。

昨夜の観客動員を現地目撃しても、昨今の純正新日本興行では久しくお目にかかれなかった人集りが生まれた、これは事実だ。


しかし王者オカダ・カズチカの意見に、筆者は100%賛同の立場である。

だが業界の懐事情を考えれば、交流継続もやむなし、である事は理解している。


何やら本音と建前が入り組んだ内容の薄い記事となってしまったが、そこはある意味察してもらいたい(笑)





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